高齢者や障害者が自立して生活できる住環境のあり方を提案する
しごとの内容
高齢者や障害者などに配慮した住宅の改修や生活環境のあり方について提案したり、福祉用具についての情報を提供したりします。
具体的には、バリアフリー住宅の新築や建て替え、リフォームにおけるコーディネート、福祉用具や家具の選び方などを助言します。
認定資格で、3級は福祉と住環境の関連分野の基礎知識、2級は3級で得た知識を実務に活かすだけでなく、関係職種と連携し、具体的な解決策を提案できるだけの知識が求められます。1級は、2〜3級で得た知識をもとに新築や住宅の改修のプランニングなどを行います。
なお、2級以上の合格者は介護支援専門員(ケアマネジャー)などと並び、介護保険の「住宅改修が必要な理由書」を作成することができます。
主な職場
建築設計事務所、都市計画事務所、住宅設備メーカー、福祉用具販売店、工務店、訪問看護事業所(訪問看護ステーション)、介護老人保健施設、介護療養型医療施設、介護医療院、老人(在宅)介護支援センター、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
将来性
今後は老朽化した住宅のバリアフリー化などの改修や改築も見込まれるため有望です。
勤務形態
日勤が一般的ですが、出張などがあれば変則的な勤務もあります。
給与水準
この資格だけで給与を得ることは困難なため、一般の社員として雇用され、資格手当などがプラスされるのが一般的です。
資格取得のルート
東京商工会議所検定センターが主催する検定試験に合格し、取得します。
合格者数
(2017年度)
級 |
受験者(人) |
実受験者(人) |
合格者(人) |
合格率(%) |
1級 |
567 |
473 |
28 |
5.9 |
2級 |
26,215 |
23,747 |
11,980 |
50.4 |
3級 |
11,906 |
10,839 |
4,483 |
41.4 |
資格取得のポイント
検定試験では年齢や性別、学歴、国籍などは問われないため、だれでも受験することができます。試験は、いずれの級も福祉と住環境との連携や福祉住環境の整備に必要な理論と実践などの分野から出題され、マークシート方式で70%以上の正解率が求められます(1級はマークシート方式と記述式でそれぞれ70%以上で、かつ2級に合格していることが条件となります)。
検定試験は、2、3級は年2回、1級は年1回、全国の主要都市で実施されます。合格するためには、商工会議所などが実施する受験対策セミナーを受講したほうが効率的です。
関連団体・組織
東京商工会議所検定センター
https://kentei.tokyo-cci.or.jp/fukushi/