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【神奈川県】

冷蔵非常食、災害時に病院へ 倉庫会社と厚木市立病院が協定

神奈川新聞 2021年9月14日(火)
冷蔵非常食、災害時に病院へ 倉庫会社と厚木市立病院が協定

災害時の非常食調達の協定を結んだ長谷川節厚木市立病院長(右)と伊澤進横浜低温流通社長=同市立病院

 神奈川県の災害拠点病院となっている厚木市立病院(同市水引、長谷川節院長)と、倉庫会社「横浜低温流通」(同市酒井、伊澤進社長)は9日、災害時に同病院の医療スタッフや来院者の非常食を調達する協定を締結した。冷蔵冷凍トラックで、加熱しなくても食べられる食品を届ける。市によると、公立の災害拠点病院が民間事業者と災害時の非常食調達の協定を結ぶのは県内で初めて。
 同病院によると、これまで災害時の食料は、入院患者用の3日分を確保してきた。だが、医師ら医療スタッフ(約800人)や、外来患者、面会者など来院中に災害に遭って帰宅できなくなる人の非常食は、保管スペースがなく確保できていなかった。
 協定では災害時に病院の要請で、同社の物流センター(同市船子)から食料を届ける。届ける量は1日千食で3日分が目安。病院が食品の原価を負担する。
 食料は同社の取引先メーカーの商品で、同社が取引先10社の協力を取り付けた。同社によると、冷蔵冷凍トラックで搬送することで、病院の非常用電源などを使わなくてもエンジンをかけておけばトラックの冷蔵機能で食品を保管しておける。翌日には別のトラックで食品を届ける。
 この日、デモンストレーションとして、冷蔵冷凍トラックでパン、ハム、サラダ、煮物、ウインナーソーセージ、ヨーグルトなどを病院に運び込んだ。
 協定の締結式で長谷川院長は「当病院は災害時にこの地域の医療救護活動の拠点となる。非常食の調達ができるのは大変ありがたく、感謝します」とあいさつ。伊澤社長は「大きな役割を担う病院のインフラ機能が災害時にも低下しないよう、できるだけ支援をしたい」と協定に込めた思いを話していた。

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