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【岡山県】

発達障害配慮の家づくり提案 倉敷の工務店がガイドブック無料提供

山陽新聞 2021年6月18日(金)
発達障害配慮の家づくり提案 倉敷の工務店がガイドブック無料提供

発達障害の子どもに配慮した住宅設計のガイドブックと大森社長

 自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)など発達障害の子どもに配慮した住宅設計のアイデアをまとめたガイドブックを倉敷市内の工務店が作った。気になることがあれば衝動的に動いてしまうといった特性を踏まえ、安全に落ち着いて過ごせる環境づくりをアドバイス。NPO法人県自閉症協会(岡山市)によると、発達障害者向けの“住宅バリアフリー”をまとめたガイドブックは珍しいという。

 タイトルは「だれひとり取り残さない家づくりのアイデア・ブック。」(A4判カラー、14ページ)で、住宅建築を手掛ける「建房」(倉敷市福井)が作成。次男に発達障害がある大森大地社長(42)らが福祉事業所や特別支援学級に通う当事者やその保護者らに聞き取りしてまとめた。同社ホームページから無料で取り寄せられる。

 保護者から寄せられた心配事に答える形で、キッチンやリビング、玄関といった場所ごとに写真やイラストを交えて具体例を列挙。監修した上地玲子・山陽学園大准教授(障害児教育・臨床心理学)のワンポイントアドバイスも添えている。

 「1人になりたがったり、壁に絵を描いたりする」という声には、リビングに仕切りを設けて1人で過ごせるスペースを作り、落書きOKのホワイトボードを置くよう提案。「テレビのスイッチやコードを触りたがる」という訴えには、テレビを壁に埋め込み、コードなどを見えなくするようアドバイスしている。

 他にも、カーテンにくるまって引っ張るなどして遊ばないよう電動ロールスクリーンにする▽窓の外にウッドデッキを設けて落下を防ぐ▽浴室は転ばないよう滑りにくく軟らかい材質の床にする―などの例も載せている。

 上地准教授は「発達障害の子どもを『してはいけない』と叱るばかりしていると、自尊心や意欲が低下し、子どもの成長にとっても良くない。家を構造化することは大切」と指摘。大森社長は「発達障害の子どもに優しい家づくりは、一緒に暮らす保護者やきょうだいの負担軽減にもつながる。できることから取り入れてもらいたい」と話している。

 希望者は同社ホームページの専用フォームから申し込む。問い合わせは同社(086―441―7279)。

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