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連載コラム
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職場のコミュニケーション力

全24回に渡って、“職場内のコミュニケーション”にフォーカスを当て、職場風土を改善するためのさまざまなヒントをお届けしてまいります。


<執筆>
株式会社メディケアソリューション
代表取締役 鯨岡 栄一郎
http://coachpt.com/

第6回:『自分との』コミュニケーションとは

後ろ向きな言葉は自己イメージを下げてしまう

 私たちがコミュニケーションについて語るとき、一般的には「目の前の相手」とのコミュニケーションを思い浮かべますが、もう1つ、「自分」とのコミュニケーションがある、と言ったら驚かれるでしょうか?実は、この「自分」とのコミュニケーションをいかに行うかが、他者との関係や今置かれた状況に、非常に反映されるものなのです。

 「自分」とのコミュニケーションとは、つまり頭の中で常に浮かび繰り返す言葉、発想のパターン、口に出しやすい言葉のことであり、「セルフトーク(自己対話)」とも言い換えられます。

 なぜこのセルフトークが重要なのでしょうか?セルフトークを繰り返すと、まず「自分はこういうものだ」という自己イメージをつくります。また、それによって、言葉・映像・感情が伴うので、その言葉の臨場感が高まり、自分の信念のシステムに取り込まれます。すると、それは実際に体験するのと同じことになるのです。したがって、自分の中によいイメージをつくりたければ、セルフトークをコントロールしていく必要があります。そのためには、まず「後ろ向き、消極的な言葉」「批判」「文句・陰口」「“でも”“だけど”のような接続詞」「誰かのせいにすること」「自分を卑下するような言葉」をなるべく使わないようにするのです。それらの言葉が知らず知らずのうちに自分を洗脳し、セルフイメージを下げることにつながります。そこで、できるだけ前向きな言葉遣いをします。すると、新しいセルフイメージが構築されていくのです。

 また、あなたが日常的にしている質問はどんな傾向でしょうか? 「どうして自分ばかり…」「なぜいつもこうなんだろう…」「あいつは何度言ったらわかるんだ?」「どうせ自分なんて…」「きっとまたダメだろう…」このような質問をすると、否定的な感情しか生まれてきません。そこで、これらの質問を、「これからどんなことをしていこうか?」「今、自分にできることって何だろう?」「今日楽しかったことって何かな?」「面白くやるにはどうしたらいいだろう?」「今、私は何を感じているのかな?」のように、言葉を未来・肯定型に変換していきます。その結果、自分の中で生まれる答えが非常に前向きで可能性を感じられるものになります。

ポジティブに言い換える「言葉の変換術」

 もう1つ、『言葉の変換術』をご紹介します。これは、何か目の前に問題や課題と感じられる事象が起こったり、感情的に何となく停滞感を感じる時にすぐ使えます。例えば、仕事が立て込んでいて、「疲れた〜」「あー、忙しい!」と言いがちになってしまう時、このまま言ってしまっては、その言葉通りの状態になるだけです。そこで、「1日充実していた」「やりがいがあった」「大活躍した」「大繁盛!」のようにポジティブに言い換えてしまうのです。これを言った時の気持ちはいかがでしょうか?また、自分の心に思わずスイッチが入ってしまう言葉をあえて口に出して言うことも効果があります。「よっしゃ!」「いいね、いいね〜」「面白くなってきた!」「OK!」のように何でも構いません。確かに、「物は言いよう」です。ほんの些細なことですが、これが習慣になれば、自分も心地よいですし、周りからの印象も変わるはずです。

 私たちは仕事をしていて、うまくいくことばかりではありません。むしろ、うまくいかないことや、停滞期の方が多いのではないでしょうか?そのような時にこそ、いかに自分の中のコミュニケーションを整え、マインドをよい状態にするかがポイントになります。そう考えると、普段何気なく使う「言葉」にはとても大きな力が隠されていそうですね!

●「コンフォートゾーンの作り方」 苫米地英人 2010 フォレスト出版
●「医療・福祉の現場で使える『コミュニケーション術』実践講座」 鯨岡栄一郎 2012 運動と医学の出版社


※ この記事は月刊誌「WAM」平成25年9月号に掲載されたものです。
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