児童館(じどうかん)は、18歳(じゅうはっさい)未満(みまん)の子(こ)どもに遊(あそ)ぶ場所(ばしょ)を提供(ていきょう)し、健康(けんこう)な体(からだ)や豊(ゆた)かな心(こころ)を育(そだ)てようとする場所(ばしょ)です。小学校(しょうがっこう)から帰宅(きたく)しても親(おや)が仕事(しごと)などで家(いえ)にいない子(こ)どもたちを預(あず)かる学童保育(がくどうほいく)所(しょ)を一緒(いっしょ)に開(ひら)いていることもあります。

児童館(じどうかん)は、集会(しゅうかい)室(しつ)やプレイルーム、工作(こうさく)室(しつ)、音楽室(おんがくしつ)、図書(としょ)室(しつ)などを備(そな)えています。こうした場所(ばしょ)で子(こ)どもたちは音楽(おんがく)を聴(き)いたり、絵(え)を描(えが)いたりするほか、紙芝居(かみしばい)や映画(えいが)、演劇(えんげき)を鑑賞(かんしょう)したり、自(みずか)ら演劇(えんげき)に取(と)り組(く)むこともあります。このようなさまざまな機会(きかい)を通(つう)じて、いろいろなことへの関心(かんしん)を高(たか)めたり、自分(じぶん)たちでものを創(つく)り出(だ)す力(ちから)をはぐくんだり、子(こ)ども同士(どうし)が、遊(あそ)びの輪(わ)の中(なか)でいきいきと過(す)ごせる環境(かんきょう)を作(つく)ります。

大(おお)きな児童館(じどうかん)では、子(こ)ども同士(どうし)が自主的(じしゅてき)に協力(きょうりょく)し合(あ)えるように、野外活動(やがいかつどう)をしたり、時(とき)には子(こ)ども同士(どうし)で宿泊(しゅくはく)体験(たいけん)ができる機会(きかい)も作(つく)ったりと、それぞれに工夫(くふう)をこらしています。

さらに、小(ちい)さな子(こ)どもたちのための親子(おやこ)で参加(さんか)できる「遊(あそ)び」の機会(きかい)の提供(ていきょう)や、保護者(ほごしゃ)のための子育(こそだ)て相談(そうだん)を行(おこな)うこともあります。この意味(いみ)で、地域(ちいき)で子(こ)どもたちを育(そだ)てるための役割(やくわり)も担(にな)っています。

原則的(げんそくてき)には、小学校(しょうがっこう)低学年(ていがくねん)から18歳(じゅうはっさい)未満(みまん)の子(こ)どもたちが利用(りよう)します。この年代(ねんだい)の子(こ)どもたちが学校(がっこう)に行(い)っている午前(ごぜん)は、小学校(しょうがっこう)入学(にゅうがく)前(まえ)の子(こ)どもたちと親(おや)が一緒(いっしょ)に過(す)ごしたりしています。子育(こそだ)ての悩(なや)みや困(こま)りごとがある親(おや)が、相談(そうだん)のために子(こ)どもと一緒(いっしょ)に訪(おとず)れることもあります。

また、日曜日(にちようび)や祝日(しゅくじつ)は地域(ちいき)の人々(ひとびと)も参加(さんか)できるさまざまなイベントを催(もよお)すこともあります。

子(こ)どもたちに遊(あそ)びを教(おし)えたり、保護者(ほごしゃ)も含(ふく)めたさまざまな相談(そうだん)にのる児童(じどう)厚生(こうせい)員(いん)という人(ひと)が働(はたら)いています。児童(じどう)厚生(こうせい)員(いん)は、保育士(ほいくし)などの資格(しかく)をもつ公務員(こうむいん)であることが多(おお)くなっています。

日勤(にっきん)のみで、夜勤(やきん)や宿直(しゅくちょく)はありません。