さまざまな障(しょう)がいのある子(こ)どもたちは、大人(おとな)になったときに社会(しゃかい)で自立(じりつ)して生(い)きていけるように、それぞれの状態(じょうたい)に合(あ)わせた支援(しえん)をする必要(ひつよう)があります。その支援(しえん)を「療育(りょういく)」といい、児童発達支援(じどうはったつしえん)センターや障害児入所施設(しょうがいじにゅうしょしせつ)などで行(おこな)われています。これらの施設(しせつ)をまとめて、「療育(りょういく)センター」と呼(よ)ぶことがあります。

障害児入所施設(しょうがいじにゅうしょしせつ)が「そこに入所(にゅうしょ)して暮(く)らす」のに対(たい)し、児童発達支援(じどうはったつしえん)センターは、一部(いちぶ)訪問(ほうもん)サービスを提供(ていきょう)することもありますが、原則的(げんそくてき)に「そこに通(かよ)って過(す)ごす」場所(ばしょ)です。地域(ちいき)で自立(じりつ)した生活(せいかつ)を送(おく)るための知識(ちしき)や技能(ぎのう)を身(み)につけてもらったり、集団(しゅうだん)での生活(せいかつ)になじむための練習(れんしゅう)もします。身(み)の回(まわ)りや生活(せいかつ)の手伝(てつだ)いなどが中心(ちゅうしん)となるのは「福祉(ふくし)型(がた)児童発達支援(じどうはったつしえん)センター」といい、医療(いりょう)的(てき)なケアも行(おこな)うのは「医療(いりょう)型(がた)児童発達支援(じどうはったつしえん)センター」といいます。

一方(いっぽう)、児童発達支援(じどうはったつしえん)センターより多(おお)くあり、より身近(みぢか)で通(かよ)いやすい地域(ちいき)の療育(りょういく)の場所(ばしょ)が、「児童(じどう)発達(はったつ)支援(しえん)事業所(じぎょうしょ)」です。

体(からだ)に障(しょう)がいがあったり、知的(ちてき)な障(しょう)がいがある1歳(いっさい)から小学校(しょうがっこう)入学(にゅうがく)前(まえ)までの子(こ)どもが対象(たいしょう)です。障(しょう)がいのある子(こ)どもがいる親(おや)から子育(こそだ)てなどの相談(そうだん)を受(う)けたり、助言(じょげん)を行(おこな)ったりもします。

障(しょう)がいのある子(こ)どもたちが健(すこ)やかに成長(せいちょう)できるよう、主(おも)に、身(み)の回(まわ)りの手伝(てつだ)いをする保育士(ほいくし)や、自分(じぶん)でできることを増(ふ)やすための支援(しえん)を行(おこな)う児童指導員(じどうしどういん)が働(はたら)いています。一人(ひとり)ひとりの子(こ)どもに合(あ)わせた支援(しえん)の計画(けいかく)を立(た)てる児童発達支援管理責任者(じどうはったつしえんかんりせきにんしゃ)もいます。

基本的(きほんてき)に日勤(にっきん)のみで、夜勤(やきん)や宿直(しゅくちょく)はありません。